AWS Wavelength の特徴

AWS Wavelength を選ぶ理由

AWS Wavelength は、モバイルエッジコンピューティングアプリケーション用に最適化されたインフラストラクチャです。Wavelength Zone は、電気通信サービス事業者 (CSP) の 5G ネットワーク内に AWS のコンピューティングサービスとストレージサービスを組み込んだ AWS のインフラストラクチャのデプロイです。このため、通信事業者のネットワークから出ることなく、5G デバイスからのアプリケーショントラフィックを Wavelength Zone で実行されているアプリケーションサーバーに送信します。これにより、アプリケーショントラフィックが送信先に到達するまでにインターネットで複数のホップを経由することが原因で生じるレイテンシーが回避され、お客様が最新の 5G ネットワークによって実現されるレイテンシーと帯域幅のメリットを最大限に活かすことが可能になります。

Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス、Amazon Elastic Block Store (EBS) ボリューム、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) サブネット、およびキャリアゲートウェイを Wavelength Zone に作成できます。Amazon EC2 Auto Scaling、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) クラスター、Amazon Elastic Container Service (ECS) クラスター、Amazon EC2 Systems Manager、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、AWS CloudFormation、AWS Application Load Balancer (ALB) など、EC2、EBS、および VPC とオーケストレートまたは連携しているサービスを使用することもできます。AWS Wavelength のサービスは、Amazon DynamoDB や Amazon Relational Database Service (RDS) などのサービスに簡単にアクセスできるように、信頼性の高い高帯域幅接続を介して AWS リージョンに接続されている VPC の一部です。

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機能

機能

Wavelength は、永続的ブロックストレージとして、Elastic Block Store (EBS) gp2 ボリュームを提供しています。EBS gp2 ボリュームをブート用またはデータボリューム用として使用できます。また、EBS は EC2 インスタンスにアタッチすること、デタッチすることができます。スナップショットと復元の機能があり、パフォーマンスに影響をおよぼさずにボリュームサイズを拡大することができます。すべての EBS ボリュームとスナップショットは、デフォルトで暗号化されます。EBS スナップショットは、Amazon S3 を使用して、その Wavelength Zone に関連付けられたリージョンに保存されます。

VPC: 複数のアベイラビリティーゾーン (複数の Wavelength Zone を含む) にまたがるよう、アカウント内の Amazon VPC を拡張できます。Amazon EC2 インスタンスおよび関連サービスは、ユーザーのリージョン別 VPC の一部として認識されます。

Carrier Gateway: Wavelength では、新しいコンポーネントである Carrier Gateway もネットワーク設定に導入されます。Carrier Gateway を使用すれば、Wavelength Zone 内のユーザーのサブネットから通信サービス事業者 (CSP) のネットワーク、インターネット、または CSP のネットワークを介した AWS リージョンへの接続が可能になります。Carrier Gateway には 2 つの目的があります。特定の場所にある CSP ネットワークからのインバウンドトラフィック、および通信事業者ネットワークとインターネットへのアウトバウンドトラフィックを許可します。

AWS CloudFormation、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail などの使い慣れた AWS ツールを使用して、これまでの他のクラウドワークロードと同様に Wavelength Zone でワークロードを実行および管理できます。AWS Cost Explorer を使って、プロジェクトのコストをモニタリングすることができます。